宝幢寺 境内修復工事
地王山地蔵院宝幢寺は、現住職が26世と歴史ある由緒ある名刹です。堂々とした本堂や山門、鐘楼堂、長屋門等の建築物や、イチョウやケヤキの大木、シラザクラやウメ等の名木を有しこの地域を代表する堂々とした景観を形成しています。また、シダレザクラやウメの他にも、多種類のツツジ類やシャクナゲ等の花木が数多く栽培されていて訪れる人の目を楽しませてくれます。
【山門前】:由緒ある名刹らしい入口空間の創出
アカマツの生育のため、景石による根元の保護と低木による修景。一部のアスファルト舗装のため、参道と同様の板石による舗装にする。傷んだ塀や地盤を補修して強固にし、お寺の歴史と風格に見合った優雅な景観を損なわないよう演出しました。
【参道沿い】:お墓の目隠しと花潅木による修景
参道の左側にお墓の目隠しのために、生垣等を植栽する。ケヤキの足元等に点々と花潅木や草花を植栽する。古くて傷んだ参道を新しくしました。車椅子、お年寄りの方でもラクに通れるように凹凸をなくし、雨の日でも水が溜まらないようアーチ加工しきれいにしました。
【境内】:のびやかな空間の創出
石造物等、要素が多いので整理して園路を設置し回遊性をもたせる。具体的には、石造物の移設。
垣根を新しくし周りの空間と一体になるようにしました。
Aゾーンと同じく参道を整備するとともに、自然の調和を保ちながら、化粧砂利を敷き直して、より一層心がなごむ空間にしました。
【大イチョウ周り】:一体化した境内空間の創出
デッドスペースになっているため、一体的な空間利用をめざす。
石碑を後方に配置することで、新しい空間をつくり広々としたイメージを感じられるようにしました。
【庫裡の前】:日本的空間の創出
園路と低木植栽によるあいまいな空間になっているため、園路及び庫裡から見た際に「楽しめる庭園空間」をつくる。
緑の美しさを残しながら、曲線だった石畳をバリアフリーの直線にし、歩きやすく、また季節の花々を楽しめるようにしました。
【文殊堂】:歴史ある建物を豪華に創出
外から境内を眺めたときの効果を演出し、文殊堂の歴史を損なわないようにつくる。
新しい文殊堂の建立とともに、多くの方が一堂に参拝しても安心できる広々とした空間を実現しました。