墓地の選び方| お墓の形と種類について | 石種について
お墓は何代にもわたって子孫に受け継がれていくものですから、硬度が高く、風化しにくい石を選ぶことが大切です。
風化作用に強く、磨くと光沢が出る素材として知られているのは、花崗岩、安山岩、閃緑岩(せんりょくがん)、斑糲岩(はんれいがん)などです。
現在、全国で墓石に使われている石材には約300種類あります。
最近の傾向として関西では青っぽいもの、関東では白系、グレー系や黒系統の色が好まれています。
輸送手段が発達した現在でも、石は重く輸送コストがかかるので、近距離の産地の石が多く使われます。
墓石の原石は、戦前までは全国で産出されていました。また、昭和40年代後半以降、外国産の輸入が増えはじめ今日では全体使用量の90%以上の石が、世界各国から輸入されその中でも特に中国からの輸入量が群を抜いています。
白み影を中心に石の種類が豊富な韓国や、石目が均一で加工しやすい上質な黒御影を多く産出するインド、他にもアメリカ、中国、北欧、南欧などから輸入されています。
墓石の中で最高石材とされるのが、香川県の「庵治石」や神奈川県の「本小松石」です。
年々採掘量が減少し価格も高くなってきていますが、やはり最高石材といわれるに値する風格を感じさせる石材です。
また海外で採掘される色味の濃い石材も高級品として輸入されています。
色は白・グレー・青・赤・桃色・黒・みどりなどがありますが、一般的に色が黒くなるにつれて硬度が増します。
和型墓石でよく使用されることが多いのはグレーです。グレーの石材は数十種類にのぼりますが、かすかな色味の違いや石目の大きさなどを比較し、気に入ったものをお選びください。
洋型ではグレー・黒の他に、赤系などの濃い色味の石材も多く使用されます。
![]() | 石種:庵治石 産地:香川県 色 :白系 |
![]() | 石種:本小松石 産地:神奈川県 色 :緑系 |
![]() | 石種:羽黒青糠目石 産地:茨城県 色 :白系 |
![]() | 石種:万成石 産地:岡山県 色 :赤・ピンク系 |
![]() | 石種:大島石 産地:愛媛県 色 :青・灰色系 |
![]() | 石種:稲田石 産地:茨城県 色 :白系 |
![]() | 石種:真壁小目石 産地:茨城県 色 :白系 |
![]() | 石種:ファイングレイン(スウェーデン黒) 産地:スウェーデン 色 :黒系 |
![]() | 石種:インド銀河 産地:インド 色 :青・灰色系 |
![]() | 石種:インド黒 産地:インド 色 :黒系 |
![]() | 石種:ニューインペリアルレッド 産地:インド 色 :赤・ピンク系 |
![]() | 石種:ローズピンク 産地:中国 色 :赤・ピンク系 |
![]() | 石種:新青葉 産地:中国 色 :青・灰色系 |